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これからの医療職に関して考える

10年、20年後に人工知能やロボットによる代替可能性が低い生き残る職業に、医療職の中では、作業療法士は入っていたものの、看護職の文字はありませんでした。
アメリカでは15年ほど前から看護の生き残りをかけて、模索がはじまっており、日本でも業務にさまざまな部分で、ほかの職種から専門性を奪われているのが現状です。
玉ねぎのようにどんどんむいて、芯が残ればいいのですが、何もなくならないようにしなければなりません。
他者との協調や理解、説得、ネゴシエーションやサービス志向性が求められる職業は、人工知能との代替は難しい傾向にあると示されており、看護の芯はまさにここにあります。
しかし、必ずしも特別な知識やスキルが求められない職業に加え、データの分析や秩序的、将来的な操作が求められる職業は代替できる可能性が高い傾向とされており、つまり、他者を理解することなく、ルーチンワークをこなすだけの作業としての看護業務の需要は、他職種でもいいということです。
そこに看護はあるのかということを、医療人として、今一度考えるときにきています。

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